デライトブログ 第19回「相談支援と訪問看護の連携について」その1 精神科に特化した訪問看護ステーションデライト

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デライトブログ 第19回「相談支援と訪問看護の連携について」その1

 相談支援事業所 デライト江東  管理者 矢内 亜希子さん

この度、デライトは「相談支援事業」を立ち上げました。その相談支援事業の概略と、訪問看護はどのように連携できるのか、について、デライト江東の矢内亜希子さんにお話を伺いました。

――まずはじめに「相談支援事業」はいつから始められたのでしょうか?

矢内  2020年8月1日に開設しました。「相談支援事業」というのは、障害福祉に関する様々な情報提供やそのサービスを利用するための計画作成などを行うサービスです。ご利用者が今後どう過ごしていきたいかサポートします。一度相談して終わりではなく、その後も定期的に状況確認し継続的にサービスを行います。

―――どんな相談が多いのですか?

矢内  例えば、就職を目指すために就労移行支援事業所に通いたい、という通所に関することや、ひとりで家事をすることが難しいからヘルパーさんに手伝ってほしい、といった在宅サービスでの相談が主です。また、区役所のワーカーさんから、一人暮らしをしているご利用者が今後も地域で暮らしてゆけるために介入してほしい、といった相談もあります。

―――サービスの何をどう活用していいかわからない時に、最初にこちらで相談することができるんですね。

矢内  セルフプランといって、ご利用者自身で自分の計画を立てているケースもあります。その場合、自分が何に困っていて何の支援が必要か考えることや、サービス事業所への連絡調整などもご利用者自身で行うため、労力的にも精神的にも負担が大きいです。
相談支援事業所が関わることにより、計画案の作成や各事業所と調整する負担が減ります。また、サービス事業所へ直接言えないことの相談や、いま困っていることの相談窓口にもなります。現在、セルフプランを利用している方や地域で孤立する方を減らしていくことが地域の共通課題でもあります

―――新規の方だけではなく、既にどこかで福祉サービスを受けている方も、デライトに相談することもできるんでしょうか。

矢内  はい。新規の方ももちろん、どこかのサービスの継続やまたサービスを変更したい方などの相談も受け入れています。セルフプランのご利用者は区役所担当者が相談窓口になっているのですが、定期的な面談ができなかったり、こまめな状況確認ができなかったりするので、区としても相談支援事業所に入ってもらいたいという状況です。

―――でもなぜ訪問看護をやられているデライトが計画相談を始められたんですか?

矢内  当事業所は企業の障害者雇用をサポートする、障害者の方のサテライトオフィスを運営しているのですが、地域還元的に地元にもっと根ざしたことをやろうということになり、また行政の支援機関との横のつながりを大事にしようという気持ちのもと始めました。状況によっては、ご利用者を当事業所の訪問看護に促すこともあります。
当社の訪問看護ステーションから訪問看護サービスを提供することになれば、同じグループ内なので、より連携してご利用者をサポートすることが可能になります。
また、デライトグループで医療と福祉の両面からアプローチできることになるので、計画相談、訪問看護、それぞれの視点を共有できることは、スタッフのスキルアップにつながり、ひいては、ご利用者の生活の質の向上につながることが期待できると思っています。
ただ、全部を当事業所の訪問看護に案内するわけではありません。ご利用者に本当に必要か見極め、ご本人はもちろん関係者とも相談の上導入するよう心掛けています。

―――ありがたいですね。


【相談支援事業所 デライト江東 矢内さん】

【編集後記】 ブログ第19回は相談支援事業所 矢内さんへのインタビュー形式での掲載1回目です。
デライトでは、8月に相談支援事業所を立ち上げましたが、早くも多くのご依頼をいただいています。
次回は「計画相談」について、さらに詳しくお話をお聞きします。