デライトブログ 第8回「若手看護師が語る訪問看護の魅力 その2」 精神科に特化した訪問看護ステーションデライト

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デライトブログ 第8回「若手看護師が語る訪問看護の魅力 その2」

 訪問看護ステーション デライト葛飾
 知念看護師

今回は、前回の続きで、知念大祐さんにお話をうかがいました。
年齢は20代中盤。前職として病院勤務の看護師を経験しており、デライトで訪問看護に携わるようになってからは、およそ半年ということです。

──では続いて、看護師の知念大祐さんにお話をうかがいます。知念さんも前職は病院勤務の看護師だったんですか?

 はい。脳外科と、集中治療室の看護師として病院で働いていました。

──忙しそうな部署ですね。訪問看護に転職された理由は?

 学生時代に実習をしていた頃から、在宅看護に強い興味があったんです。それとメンタルの看護についてもです。
 でもまずは看護師としてある程度の力をつけたいと思ってたので、3年間、総合病院で急性期医療に携わりました。そして半年前に、もともと自分のやりたかった訪問看護ができる職場ということで、デライトに入社しました。

──訪問看護という仕事は、どんな所が魅力なんでしょうか?

 僕はまだデライトでの経験は浅いんですけど、利用者さんから「知念さんが来てくれるから今日も安心して待っていられる」と言っていただいた時は、とても嬉しかったですね。僕に直接ではなく、他のスタッフとの電話の中でそう言っていただいたそうなんです。
 自分が訪問することで、誰かの助けになっているんだと自覚できて、強くやりがいを感じています。

──前職である病院勤務の経験が活かされたようなことは、何かありますか?

 精神疾患だけでなく身体疾患を抱えている方に対してもアドバイスや助言を差し上げることが出来る点でしょうか。
 例えば「血圧の薬なんて飲まなくていいよ」と言っている方に対して「こういう作用があるんだから飲んだ方がいいよ」と、知識の裏付けの元に説明することができます。
 そしたら理解してくれて、血圧の薬だけじゃなくて精神の薬もしっかり飲むようになって、「以前に比べて体調も整って調子がいい」と言っていただくと、僕の急性期医療での経験がこの人の助けになったんだなと、満足感をおぼえます。

──他になにか、病院勤務との違いを感じることはありますか?

 病院勤務時代は大変な多忙で、その日に患者さんに行う処置は、僕の中でも意識的に「業務」として捉えていました。スケジュール通りにやるべきことをやる、それだけでもう精一杯な職場だったんです。
 でも訪問看護は違います。利用者さんひとりひとりのご自宅を訪問すると、疾患の調子がその時ごとに違ったり、先週とは違った感情を持っていたりします。そういう変化に対して毎回うまく対応しなくてはいけないんです。
 効果は目に見えにくいものですが「よかったよ」とか「ありがとう」と言っていただけると、この仕事をやっててよかったと思います。
 病院だと相手のお話をしっかり聞ける機会は少ないですが、訪問看護はご本人のお気持ちを最大限に聞いて、その人の思いに沿った生活をするために支えるということができるので、充実していると思います。

──自分の思い描く通りの生活が出来ないという方も、多いんですか?

 多いですね。外が怖くてなかなか外出ができないという方もいらっしゃいますし、疾患によっては現実と夢の区別がつかないケースや、人と話す機会がほとんどないというケースもあります。
 そういう場合も可能な限り柔軟に対応します。たとえば「外に出られないことがつらいので散歩をしたい」と言われたら、お家でお熱を計ったあとで、一緒に散歩につきあってご自宅周囲を歩いたりもします。
 病院に入院中だと、安全性の問題など色々あってご本人の思いを遂げられない場合もありますが、訪問看護はもっと臨機応変に、生活の中で最大限できることをします。そして僕たちはそのお手伝いをするのが役目なんです。

──知念さんが担当なさっているのは、男性の利用者さんが多いんでしょうか? 年齢はどのくらい?

 異性と会話するのは緊張して難しいという女性の方も少なくないので、僕は男性の方に比較的多く入らせていただいています。
 年齢は、僕と同年代である20代半ばから、上は80代後半くらいの方までいらっしゃいます。

──ずいぶんと幅広いんですね。そうなるとお相手をするにも、みな一様のやり方では上手くいかないのではないでしょうか。

 そうですね。年齢が上の方に対しては、人生の先輩として色々と教えられる事もあります。
 逆に年齢が近ければ、マンガやアニメ、ゲームなどのお話で盛り上がることも出来るので、そこは若手の強みかなと思っています。
 そういう部分から話を弾ませていくと、コミュニケーションが苦手な人でも積極的に話しかけてくれるようになってきます。

──お話が好きな人も、全然話さない人もいるんですか?

 どちらもいらっしゃいますね。話すタイプの人だと、40分の訪問時間のうち38分は話し続けているような人もいます。そうなるともう、お話を聞くことが仕事のような感じになります。
 逆になかなか話さない人だと、「今日の体調いかがですか」といった問いかけに対して、首を縦に振ったり横に振ったりといった反応だけの人もいらっしゃいます。
 でも、それはそれでいいと思うんです。それがご本人なりのコミュニケーションのとり方なんです。
 うまく口に出せない方でも、その時の表情とかしぐさとかで思いを伝えているところもありますし、和らいだ表情とか、緊張している表情から、気持ちを汲んで対応するようにしています。言葉がすべてじゃないと思うんです。

──お仕事をしていく中で、特に嬉しかった瞬間は何かありますか?

 僕と同世代の20代なかばの利用者さんで、ずっと引きこもりで夏でもカーテンも閉めたままという方がいらっしゃったんですが、僕と関わっているうちに「一緒に外を歩いてみたい」と言ってくれたんです。
 そこで、近くのコンビニまで一緒に買い物に行きました。そしたら「久しぶりに出れてよかった。楽しかった」と言ってくださったんです。
 もしかしたらその方は、外出を「楽しい」と思うようなことは少ないのかも知れません。でも、ずっと引きこもっているのも苦しくて、外に出たい気持ちも強く持っているんです。
 そんな中、僕がいることで不安がやわらいで、マイナスな気持ちがプラスに変わるのであれば、僕が行った意味もあったのではないかと思います。
 訪問看護の特徴は、やっぱりそういうところです。ひとりひとりの暮らしに密接に関われるのが特徴であり強みです。そしてこの仕事の楽しいところでもあります。

──職業としての訪問看護に関心があるという人に、何かメッセージがあれば、お願いします。

 自分もここに入るまでは、若い人には訪問看護は難しいかもしれないという先入観があったんですけど、自分のこれまでの経験は活かされますし、周囲の先輩からの助言ももらって、利用者さんと看護という形で関わっていくことができるので、躊躇している人もチャレンジして欲しいと思います。
 逆に年齢の高い方でも、これまでの多くの経験を活かせる仕事だと思います。なのでどんな人でも、その人なりの長所を活かして挑戦できる職場だと思うので、若い方でもベテランの方でも、一緒に働けたらいいなと思います。
 これからの時代の医療は、在宅看護の必要性がいっそう重視されると思います。その中で僕たちも、みんながより良い生活を送るためのサポートをしていきたいと思っています。

【デライト葛飾 知念看護師】

 

【編集後記】
ブログ第8回はデライト葛飾の知念さんへのインタビュー形式での掲載です。
知念看護師は、4月の入社以降訪問看護業務への順応がとても早く、いい意味で驚かされました。
近頃は、若手の看護師の方にも訪問看護への興味・関心を持つ方が増えてきましたが、「看護師としての実務経験が短いけど、訪問看護ができるだろうか?」と不安に思われている方がいれば、参考になったのではないでしょうか?